「電話の向こうで泣いてるのは…赤ちゃんか、ママか。」
育児相談の電話が鳴るとき。
たいていは、お昼の離乳食が終わったころ。
時には、鍋を火にかけてる真っ最中だったりします。
「すみません…ミルク、飲みすぎるんですけど大丈夫ですか…?」
電話越しのママの声は、今にも泣きそうだったり、もう泣いてたり。
そんな日常、保健師はこんな風に受け止めています。
【よくある質問ランキング】
🥇 第1位:「ミルク飲みすぎるんですが大丈夫ですか?」
👩⚕️ 保健師の対応:
「飲みたいだけ飲ませてOKな時期ですし、赤ちゃんも個性がありますよ〜。体重の増え方も含めて様子を見て大丈夫ですよ♪」
他の飲み物(例えば、果汁やスポーツドリンク、赤ちゃん用のジュースなど)に気をつければ大丈夫!
🧠 心の声:
(いや〜、それだけ飲んでくれるのはむしろありがたい…!うちの甥っ子は哺乳瓶拒否して地獄だったぞ…)
🥈 第2位:「寝ないんです…何しても寝ないんです…」
👩⚕️ 保健師の対応:
「それはお疲れですね…。赤ちゃんも日中の刺激とかで眠れないことあるんです。昼夜逆転もこの時期は“あるある”なんですよ」
家族に頼れるときは、頼って!難しい時は一時預かりなど、公的なサービスを利用して!ママも休息が必要です。どんなサービスがあるか、お住いの市町村の保健師さんに相談してみて!
🧠 心の声:
(夜中に“子守唄100選”とか検索してるんだろうな…もうママの体力ゲージは赤で点滅してるはず)
🥉 第3位:「うんちが…出ません」
👩⚕️ 保健師の対応:
「便秘気味ですね。お腹のマッサージしてみましょうか。綿棒刺激も場合によっては…」
母乳の場合、ママが水分不足が原因になる場合も…。ママ自身の水分補給も忘れずに行いましょう!
うつぶせ遊びも、腸を刺激するきっかけになるので、授乳後30分は避けて、赤ちゃんの体調がいい時、ママの余裕がある時に遊ばせてみましょう!
🧠 心の声:
(うんちの話で30分盛り上がれるの、もはや特技。母は偉大だ)
🎖番外編1:「泣いてる原因が分かりません」
👩⚕️「“何しても泣く”って、本当につらいですよね…。抱っこも、おむつ替えても、ミルクも違ってて…」
色んな方法を試して、それでもだめなら、一度泣かせて見ておくのも一つの方法です。鳴き声が気になるなら、赤ちゃんを安全な場所に置いて、少しその場から離れてみるのもOK。(部屋の移動。外出はNG)
ママの余裕がないと、赤ちゃんも敏感に察知する場合がありますので、ママの気持ちが落ち着くまで赤ちゃんと程よい距離感を保ちましょう。
🧠 心の声:
(正解がないのが育児ってやつなんです…そう、もはや心理戦…!)
🎖番外編2:「私、向いてない気がします」
👩⚕️「そんなふうに思ってしまうほど、がんばってる証拠ですよ」
🧠 心の声:
(そう言いながらこっちも何度「向いてない」って思ったことか…でも大丈夫、みんな通る道!)
電話越しに感じる、ママたちの「SOS信号」
相談内容はシンプルでも、言葉の端々ににじむ「不安」「疲労感」「自信のなさ」。
保健師の耳は、声のトーンの1ミリの変化も逃しません(って言いたいけど、時々聞き逃しますごめんなさい)。
「この声、今日は“答え”より“安心”が必要だな」
そんな風に思うこともしばしば。
保健師として言いたいこと(ちょっとマジメ)
育児って、正解があるようでない世界。
毎日が「これでいいのか?」の連続で、ゴールも拍手もありません。
でも、今日のママが出した“相談する”という選択は、間違いなく正解です。
誰かに聞いてもらうだけで、少し楽になる。
答えより、「聞いてくれてありがとう」の方が嬉しい日もある。
だから、私は今日も電話を取ります。
鍋を消し忘れても(たまにある)、
相談内容が「おならの回数」でも(よくある)、
ママの声が、少しでも軽くなるように。
最後に
保健師の育児相談電話。
それは、赤ちゃんより先に、ママの心を包む時間です。
電話越しにママがふっと笑った瞬間。
それが、私たちにとっての“ゴール”かもしれません。
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- 育児相談してみたいけど迷ってるママ
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